39歳に刺さる『宇宙兄弟』|大人になったから響く、言葉の重み

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家族で、ハマってしまった物語

前回のコミックレンタルを返却を終えて、また新たにコミックレンタルをしている。

次は何を読もうかな?
とレンタルページを色々とスクロールして見ていく中で、

「せっかくだから完結した作品を一気に読みたいな」

という、些細な動機である。

ずっと聞いたことはあったけど、ちゃんと読んだことがなかった作品

それが「宇宙兄弟」である

読み始めてすぐに、すっかり夢中になっている。

この作品、なんかめちゃくちゃ刺さるんですけど!

不思議なことに、家族も一緒にこの作品を読み進めている。
ええ、家族で大ハマりしてるのである。

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少年漫画とは、違う響き方

これまでも、少年漫画にはずいぶんと熱狂してきた。

強さのインフレも、王道のハッピーエンドも、それぞれに胸を熱くさせてくれる魅力があった。

けれど、この作品から受け取る感覚は、それらとは少し違う種類のものだった。

主人公たちは、決して超人ではない。

夢を追いながらも、現実的な壁にぶつかり、迷い、時には情けない姿もさらけ出す。

その等身大の在り方に、若い頃には気づけなかった深みを感じている自分がいる。

かつては、圧倒的な強さや、劇的な逆転劇にこそ心を掴まれていた。

けれど39という年齢になったおじさんである、わたしの心を打つのは、地道に積み重ねていく人間の姿そのものだ。

大人になったからこそ、刺さる言葉

作中には、登場人物たちがふとした瞬間に口にする、静かな言葉がいくつも散りばめられている。

夢を諦めかけたとき。

仲間との関係に悩んだとき。

そうした場面で紡がれる言葉の数々が、驚くほど今の自分の状況と重なっていく。

十代や二十代の頃にこの作品に出会っていたら、きっと今ほどには響かなかっただろう。

夢を追う厳しさも、遠回りすることの意味も、実際に人生の中でいくつかの壁にぶつかってきたからこそ、深く理解できるようになったのだと思う。

言葉というものは、受け取る側の経験の量によって、まったく違う重みを持つ。

同じセリフを読んでいるはずなのに、若い頃の自分とは違う場所に、その言葉が刺さっていく感覚がある。

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「おじさん化」を、肯定的に受け入れる

年齢を重ねたからこそ理解できる物語がある。

若い頃には素通りしていた言葉に、今は深く頷けるようになった。

それは失われたものではなく、時間をかけて得た、新しい感受性なのだと思う。

自分のポッドキャストのリスナー層が、想定より年齢層の高い方々にシフトしていったときも、同じような納得感があった。

年相応の物語に心を動かされることは、決して後退ではない。

むしろ、その年齢でしか味わえない豊かさに、ようやく手が届き始めたということなのかも。

これからも、年齢と共に変わる感受性を

この作品との出会いは、単なる一つの漫画体験にとどまらない。

自分自身が、確実に歳を重ねているという事実を、静かに、けれど前向きに実感させてくれる出会いでもあった。

これから先も、きっと感受性は変わり続けていくのだろう。

若い頃には見向きもしなかった物語に、いつか深く心を動かされる日が来るかもしれない。

その変化を恐れず、むしろ楽しみながら、これからも様々な物語と出会っていきたいね。

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