アップロードボタンを押す、その瞬間
編集作業を終え、いよいよアップロードボタンに指をかける。
その瞬間、頭の中に、ふとよぎる思いがある。
これ、完全に自己満企画だよなぁ。
新しく試みた企画は、正直なところ、多くの人に聞いてもらえるような内容ではないとは思う。
(まぁ、そもそも多くの人に聞いてもらいたいと思ってやってるわけでないんだけどね)
自分の興味関心を、ただ思うままに詰め込んだだけの回。
けれど、迷いながらも、最終的にはこう思い直した。
まあ、一回くらいやってみるか。
その軽やかな開き直りとともに、ボタンを押し込んだ。

数字のゲームから、そっと降りる
最近、ポッドキャスト界隈でも、新しいランキング企画のようなものが始まったらしいという話を、ちらりと耳にした。
すでに多くの番組が参加し、再生数によってリアルタイムで順位が変動する仕組みなのだという。
その話を聞きながら、なんとなく既視感を覚えた。
ずっと昔、ブログ界隈でも似たようなランキングの仕組みが流行っていた記憶がある。(学ブロとか懐かしいよな)
数字が可視化され、競争心を煽られ、時にトラブルの火種にもなっていく。
そうした構造は、形を変えながらも、姿を消すことなく、今もどこかで繰り返されているらしい。
再生数を伸ばしたい人、ビジネスにつなげたい人。
そうした思惑が絡み合う場所には、独特のきな臭さが漂う。
わたしは、その競争の輪には加わらなくていい。
そう静かに思う自分がいる。
好きなようにやれば、いいじゃないか
新企画をアップロードしたあの瞬間、頭の中に浮かんだのは、
そもそも、これは自分のポッドキャストだしな。
誰かに強制されているわけでも、数字を追うことを義務付けられているわけでもない。
だったら、個人サイトと同じように、好きなことを、好きなようにやればいいじゃないか。
その考えに至った瞬間、肩の力が、すっと抜けていくのを感じた。
個人サイトを運営する上で、これまで大切にしてきた姿勢がある。
誰かの評価を気にしすぎず、自分の内側から湧き上がるものを、丁寧に形にしていくこと。
ポッドキャストという発信スタイルでも同じである。
ネットの個人活動は、これくらいでいい
多くの人に届かないかもしれない。
再生数のランキングというシステムにも参加する必要もないし、なんかじぶんには違うなと感じてる
けれど、それでいいのだと、今は素直に思える。
ネットでの個人的な発信活動というのは、本来、こういうものなのではないだろうか。
誰かに評価されるためではなく、自分自身が納得できるかどうか。
その一点だけを大切にして、コンテンツを作り続けていく。
数字という指標に振り回されず、自己満足という言葉を、恥じることなく掲げていく。
その姿勢こそが、長く続けていくための、楽しみながらやっていける秘訣なのかも。

振り切ることで、見えてきた景色
あの新企画が、どれだけの人に届いたのかは、正直あまり気にしていない。
けれど、あの回を形にできたこと自体に、確かな満足感がある。
(企画自体はずっと前から温めていて、実際に収録して編集するまでに時間がかかったんだけどね)
好きなことを、好きなようにやる。
そのシンプルな原点に立ち返ったとき、ネット上での発信活動が、もう一度、純粋な楽しみとして輝きを取り戻したような気がした。
これからも、数字やランキングに惑わされることなく、自分だけの物差しで、コンテンツを作り続けていきたい。
自己満の旗を、これからも堂々と掲げながらさ。


