1kgのチーズを小分けにする。無心になれる単純作業

OKストアで見つけたのは、1kgのシュレッドチーズ。

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OKストアの、大容量チーズ

コスパは圧倒的にいい。100gあたりの値段が、普通のものと比べてずいぶん安くなる。

迷わずかごに入れた。

家に帰ってから、その1kgの袋を前にして少し笑ってしまった。

さあ、始めよう。

こういうとき、わたしは妙にわくわくする。

大量の素材を前にして、それを丁寧に処理していく。

単純な作業なのに、なぜか気持ちが前向きになる。

「仕込み」が好きなのだと思う。

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50gずつに、ひたすら分ける

キッチンスケールをセットして、小分け用の袋を並べる。

50g、チャック。

50g、チャック。

50g、チャック。

ただそれだけを、繰り返す。

考えることは何もない。工夫の余地もない。

決まった動作を、決まった数だけやるだけだ。

目標は20袋。ひとつ終わるたびに、袋が一列に並んでいく。

途中で何かを考えようとしても、チーズの感触と秤の数字に引き戻される。

それがある種の快適さになっている。

無心の心地よさ

ところが、これが妙に気持ちいい。

手が動いている間、頭は空っぽに近い状態になる。

以前、肉の真空パックについて書いたとき、「手が動くと頭が静かになる」と書いた。

チーズの小分けも、同じだ。

いや、もっとシンプルな分、無心の純度が高い気がする。

思考が必要ない作業は、ある種の瞑想に近いかもしれない。

体は動いているのに、心はどこか遠くでぼんやりと漂っている。

その状態が、心地よい。

日中、何かを考え続けていた頭が、ここでようやく休む。
休もうとするのではなく、手を動かしていることで自然に休まっていく。

意識せずにリセットできる時間が、日常の中にあることは、意外と大切だと思う。

ストック作りが、安心感に変わる

20袋ほど並んだとき、また、あの満足感が来た。

冷凍庫に入れながら、これがあると安心だと思う。忙しい夜にチーズが切れている。

そのときの小さなストレスが、これで消える。

スパゲッティにも、グラタンにも、サラダにも使える。

50gずつというのは、使い切りにちょうどいい量だ。

ストック作りの楽しさは、未来の自分への信頼に似ている。

「あとのわたし」が困らないように、「今のわたし」が仕込んでおく。

真空パックのときも思ったことだけれど、この「仕込み」という行為が、日常の安心感の土台を作っている。

地味で、誰も見ていなくて、でも確かに、暮らしを豊かにしている。

そういう小さな作業を、これからも大切にしていきたい。

考えてみれば、料理全般がそういうものかもしれない。

炒める、煮る、刻む。どれも反復的で、どれも手を動かすことで完結する。

その時間は、思考を休ませながら、生活を前に進めてくれる。

わたしにとって台所は、当サイトと同じぐらい大切な場所だ。

言葉を作る場所と、食べ物を作る場所。

どちらも「生きることを丁寧にする」という意味では、繋がっている気がする。

ストックが冷凍庫に増えていくのを見るたびに、暮らしの基盤が整っていくような感覚がある。

食べることへの不安が減ると、他のことに使えるエネルギーが増える。

その余白が、文章を書く力にも、庭に水をやる余裕にも変わっていく。

小さな仕込みが、思ったよりずっと広いところに影響している。

今日の作業が、数日後の自分を助ける。

そのことが、単純だけれど、わたしには大きな動機になっている。

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