
1年ぶりの出社から、気づけば3日間が過ぎていた。
正直に言えば、記憶があいまいになるほど、あっという間の3日間だった。
走り切った、最初の三日間
新しい業務内容を覚え、慣れない顔ぶれの中で過ごし、帰宅する頃には、心も身体も、すっかりくたくたになっている。
それでも、この3日間を、なんとか過ごした。
どうにかこうにか、わたしも社会復帰をしたのである。
無事に1日を終えられたという、ただそれだけのことが、今のわたしにとっては、十分すぎるほどの成果だった。

20年前の、苦い記憶と今

出社初日、電車に揺られながら、ふと昔の記憶がよみがえってきた。
20年ほど前、あるIT会社に就職したときのことだ。
あのときは、試用期間のうちに、退職することになってしまったなぁ。。。
当時のわたしには、経験も、スキルも、あまりにも足りていなかった。
期待に応えられない申し訳なさと、自分自身への不甲斐なさを抱えながら、静かに会社を去ったあの日のことを、今でもはっきりと覚えている。
けれど今回は、あのときとは、明らかに違う。
手応えみたいなのを感じて日々を過ごしている。
これまで積み重ねてきた経験が、この職場では、戦力として歓迎されている。
そのことが、言葉の端々や、周囲の対応から、じんわりと伝わってくる。
20年という歳月をかけて、自分はちゃんと積み上げてきたのだと、あらためて実感できる瞬間だった。
見極めながら、進んでいく
もちろん、まだ始まったばかりだ。
この環境が、本当に自分に合っているのかどうか、今の時点で断定することはできないんだけどね。
3ヶ月ほどの時間をかけて、じっくりと見極めていきたい
もし、3ヶ月後にどうしても厳しい(また病んでしまうムーブになってしまったら)と感じたなら、そのときは撤退という選択肢も、素直に受け入れるつもりでいる。
逃げる手段は常に頭の片隅に置いておきたいもんだ
以前、身をもって学んだことがある。
合わないものを無理に押し込み続ければ、いつか大切なものが割れてしまう。
その教訓を、これからも忘れずに、自分の状態を丁寧に観察しながら進んでいきたい。
幸い、この先にはシルバーウィークが控えている。
まずはそこで、仕事のことを一旦忘れ、心と身体をしっかりと休むつもり
走り出したばかりだからこそ、意識的に立ち止まる時間を、大切に確保しておかないとね

身軽に纏う、新しい装い

そうそう。出社に向けて、いくつか新しい服を用意したんですよ
堅苦しいスーツではなく、Tシャツに、羽織れるジャケット。
そして、動きやすいストレッチパンツ。
今度の会社はオフィスカジュアルなんでね。
商品が届いて部屋で試着がてら袖を通した瞬間、その軽やかさに、思わずほっとした。
かっちりとした装いで、自分を無理に押し込める必要はない。
自分にとって心地よい服で、日々を身軽に営んでいく。
そのことが、外の世界と関わる上で、思っていた以上に大切な要素なのだと、あらためて気づかされた。
服装一つで、心の緊張具合が、こんなにも変わるものなのかと、新鮮な驚きがあった。
誰のためでもない、自分のための手仕事

社会復帰という大きな変化の中で、もう1つ、静かに温めている構想がある。
個人サイトやポッドキャストのオリジナルグッズを、自分の手で作ってみたいという構想だ。
ステッカーシール。
トートバッグ。
クリアファイル。
エッセイとオリジナル楽曲をセットにしたパッケージ。(ZINE形式になるかな?)
在庫を大量に抱えるような、ビジネスライクなやり方ではなく、必要な分だけ、自分が本当に欲しいと思えるものを、少しずつ形にしていきたい。
正直、これで収益を上げようとかは全然思っていない。
気に入った人だけだけが手にとってもらえたらありがたいな。といった程度だ
じぶん自身が、心から愛着を持てるものを、手元に置いておきたいという、その一点だけを大切にした試みである。
「境界線のアトリエ(当サイト)」も、「夜の独り言(ポッドキャスト)」も、わたしにとって、かけがえのない場所だ。
その大切な場所を象徴するアイテムを、自分の手で、丁寧に彩っていく。
そのプロセス自体が、これからの新しい生活の中で、心を支える小さな楽しみになってくれる気がして
外は身軽に、内は丁寧に

会社という外の世界とは、これからも、肩の力を抜いたまま、ラフに関わっていきたい。
無理に気負わず、自分に合った距離感で、淡々と業務をこなしていく。
一方で、個人サイトやポッドキャストという、自分の内側にある大切な場所では、誰かに評価されるためではなく、ただじぶん自身が愛せるものを、マイペースに育てていきたい。
外は軽やかに、内は丁寧に。
そのバランスを大切にしながら、この新しい生活を、少しずつ形作っていきたいな



